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4.3 他のフォーマットから変換する

@translationof Converting from other formats

楽譜の記述を他のフォーマットからインポートするもできます。この章では、配布プログラムに含まれるインポート ツールについて説明します。 LilyPond 入力を作り出すツールは他にもあります。例えば GUI シーケンスと XML コンバータです。詳細は website を参照してください。

上で述べたツールは lilypond とは別のプログラムであり、コマンド ラインで実行します。詳細は コマンド ラインの使用方法 を参照してください。あなたが MacOS 10.3 や 10.4 を使っていて、これらのスクリプト (例えば convert-ly) を実行する際に問題が発生した場合は、 (web)MacOS X section ‘MacOS X’ in General Information を参照してください。

既知の問題と警告

残念なことに我々にはこれらのプログラムを維持していくだけの余力はありません。“これからの課題” になっていると考えてください。パッチは適用されていますが、バグ レポートはほとんど解決されていません。


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4.3.1 midi2ly を呼び出す

@translationof Invoking midi2ly

midi2ly は Type 1 MIDI ファイルを LilyPond ソース ファイルに変換します。

MIDI (Music Instrument Digital Interface) は電子楽器の標準です: これはケーブル、シリアル プロトコル、それにファイル フォーマットを指定します。MIDI ファイル フォーマットは音楽を他のプログラムにエクスポートするためのデファクトスタンダードなフォーマットです。そのため、MIDI ファイルを扱う機能を持つことは、独自フォーマットを MIDI に変換できるプログラムのファイルをインポートする際に有用です。

midi2ly はトラックを (internals)Staff section ‘Staff’ in Internals Reference コンテキストに変換し、チャネルを (internals)Voice section ‘Voice’ in Internals Reference コンテキストに変換します。ピッチには相対モードが使用され、演奏時間は必要がある場合にだけ記述されます。

デジタル キーボードを使って MIDI ファイルを録音し、それを ‘.ly’ ファイルに変換することが可能です。しかしながら、人間の演奏者のリズムは LilyPond コンバータにかけられる MIDI を作り出せるほど正確ではありません。量子化オプション (‘-s’ と ‘-d’ オプション) を指定して midi2ly を呼び出すと、リズムの誤りを訂正しようとしますが、十分機能するとは言えません。このため、人間の演奏で生成された MIDI ファイルを midi2ly で変換することはお勧めできません。

midi2ly は以下のようにコマンド ラインから呼び出します:

 
midi2ly [option]… midi-file

‘コマンド ライン’ とは、OS のコマンド ラインを意味しているということに注意してください。このことについての更なる情報は 他のフォーマットから変換する を参照してください。

midi2ly には以下のオプションがあります。

-a, --absolute-pitches

絶対ピッチで出力します。

-d, --duration-quant=DUR

音符の演奏時間を DUR で量子化します。

-e, --explicit-durations

すべての音符の演奏時間を出力します。

-h, --help

使用方法の要約を表示します。

-k, --key=acc[:minor]

デフォルトの調をセットします。acc > 0 はシャープの数をセットし、acc < 0 はフラットの数をセットします。短調は :1 で指定します。

-o, --output=file

file に出力します。

-s, --start-quant=DUR

音符の始まりを DUR で量子化します。

-t, --allow-tuplet=DUR*NUM/DEN

連符の演奏時間 DUR*NUM/DEN を許可します。

-v, --verbose

Verbose モード (ログ等が詳細) で実行します。

-V, --version

バージョン番号を表示します。

-w, --warranty

保証と著作権を表示します。

-x, --text-lyrics

すべてのテキストを歌詞として扱います。

既知の問題と警告

アルペジオでの音符のオーバラップは正しく変換されません。最初の音符は読み込まれますが、他の音符は無視されます。すべての音符を同時に開始させ、同じ演奏にして、フレーズ記号かペダル指示記号を追加してください。


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4.3.2 musicxml2ly を呼び出す

@translationof Invoking musicxml2ly

MusicXML は音楽記譜を表すための XML の派生語です。

musicxml2ly は ‘part-wise’ (時間軸優先ではなくパート優先の) MusicXML から、音符、アーティキュレーション、楽譜構造、歌詞を抽出し、それらを ‘.ly’ ファイルに記述します。このプログラムはコマンド ラインから以下のように呼び出します:

 
musicxml2ly [option]… file.xml

‘コマンド ライン’ とは、OS のコマンド ラインを意味しているということに注意してください。このことについての更なる情報は 他のフォーマットから変換する を参照してください。

ファイル名に file.xml ではなく ‘-’ を指定すると、musicxml2ly はすべての入力をコマンド ラインから受け付けます。

musicxml2ly には以下のオプションがあります。

-a, --absolute

絶対ピッチで出力します。

--fb --fretboards

<frame> イベントをマークアップではなく、分離された FretBoard ボイスに変換します。

-h, --help

使用方法と使用可能なすべてのコマンドラインオプションの概要を表示します。

-l, --language=LANG

ピッチ名に LANG を使用します。例えば、ピッチ名にドイツ語を使用するには ’deutsch’ を指定します。

--loglevel=LOGLEVEL

出力の饒舌さを LOGLEVEL にセットします。取り得る値は NONE, ERROR, WARNING, PROGRESS (デフォルト), それに DEBUG です。

--lxml

XML 解析に lxml.etree Python パッケージを使用します。これはより少ないメモリと CPU 時間で実行されます。

-m, --midi

.ly ファイル中の MIDI ブロックを有効にします。

--nb, --no-beaming

連桁情報を変換せず、LilyPond の自動連桁機能を使用します。

--nd, --no-articulation-directions

アーティキュレーションや強弱等の指示 (^, _ あるいは -) を変換しません。

--nrp, --no-rest-positions

休符の垂直位置を変換しません。

--nsb, --no-system-breaks

システムの改行を無視します。

--npl, --no-page-layout

ページレイアウトと改行・改ページを変換しません(--nsb --npb --npm オプションのショートカットです)。

--npb, --no-page-breaks

改ページを無視します。

--npm, --no-page-margins

ページの余白を無視します。

--nsd, --no-stem-directions

MusicXML の符幹の向きを無視し、代わりに lilypond の自動にします。

-o, --output=FILE

出力ファイル名を FILE とします。file に ‘-’ を指定すると、出力は標準出力に表示されます。指定が無い場合、出力は xmlfile‘.ly’ となります。

-r, --relative

ピッチを相対モードに変換します。(デフォルト)

--transpose=TOPITCH

ピッチ c と TOPITCH 間の度数で移調します。

--sm, --shift-meter=BEATS/BEATTYPE

与えられた拍子として音符の長さを変更して、速くしたり遅くしたりします(例: 4/4 または 2/2)。

--tc, --tab-clef=TABCLEFNAME

タブ音部記号の 2 つのバージョン(tab と moderntab)を切り替えます。

--sn --string-numbers=t[rue]/f[alse]

--string-numbers false で文字列番号ステンシルを無効にします。デフォルトは true です。

-v, --verbose

Verbose モード (ログ等が詳細) で実行します。

--version

バージョン情報を表示して終了します。

-z, --compressed

入力ファイルが ZIP で圧縮された MusicXML ファイルであることを示します。


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4.3.3 abc2ly を呼び出す

@translationof Invoking abc2ly

Note: このプログラムは現在サポートされていません。LilyPond 将来のバージョンからは削除される可能性があります。

ABC は ASCII ベースの非常にシンプルなフォーマットです。このファイル形式について ABC のサイトで説明されています:

http://www.walshaw.plus.com/abc/learn.html.

abc2ly は ABC から LilyPond に変換を行います。以下のように呼び出します:

 
abc2ly [option]… abc-file

abc2ly には以下のオプションがあります。

-b, --beams=None

ABC の連桁情報を保持します。

-h, --help

このオプション一覧を表示します。

-o, --output=file

出力ファイル名を file とします。

-s, --strict

be strict about success

--version

バージョン情報を表示します。

LilyPond コードを ABC ソース ファイルに付け加えるための簡単な機能があります。例えば以下のように記述した場合:

 
%%LY voices \set autoBeaming = ##f

キーワード ‘voices’ の後に続くテキストが LilyPond 出力ファイルのカレントのボイスに挿入されます。

同様に、

 
%%LY slyrics more words

これは、キーワード ‘slyrics’ の後に続くテキストを歌詞のカレント行に挿入します。

既知の問題と警告

ABC の標準はあくまでも ‘標準’ でしかありません。機能拡張 (例えば、多声音楽) のために、異なる書式があります。

1 つのファイルに複数の旋律を持つものは変換できません。

ABC は行の先頭で単語と音符との同期をとりますが、abc2ly は同期をとりません。

abc2ly は ABC の連桁を無視します。


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4.3.4 etf2ly を呼び出す

@translationof Invoking etf2ly

Note: このプログラムはサポートされていません。LilyPond 将来のバージョンからは削除される可能性があります。

ETF (Enigma Transport Format) は Coda Music Technology の Finale 製品に用いられるフォーマットです。etf2ly は ETF ファイルの一部を 使用可能な LilyPond ファイルに変換します。

コマンド ラインからは以下のように呼び出します:

 
etf2ly [option]… etf-file

‘コマンド ライン’ とは、OS のコマンド ラインを意味しているということに注意してください。このことについての更なる情報は 他のフォーマットから変換する を参照してください。

etf2ly には以下のオプションがあります。

-h, --help

このヘルプを表示します。

-o, --output=FILE

出力先のファイル名を FILE にします。

--version

バージョン情報を表示します。

既知の問題と警告

アーティキュレーションの一覧は未完成です。空の小節は etf2ly を混乱させます。連続する装飾音符は正しく終了しません。


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4.3.5 その他のフォーマット

@translationof Other formats

LilyPond 自体は他のフォーマットを一切サポートしませんが、外部ツールで LilyPond ファイルを生成することができます。それらのツールは (web)より簡単な編集手段 section ‘より簡単な編集手段’ in General Information でリストアップされています。


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