| [ < ] | [ > ] | [ << ] | [ 上へ ] | [ >> ] | [トップ] | [目次] | [インデックス] | [ ? ] |
@translationof Voices contain music
歌手は歌うボイスを必要とし、LilyPond も歌う (演奏する) ボイスを必要とします。楽譜の中にあるすべての楽器に対する実際の音楽はボイスの中に保持されます – このことは LilyPond すべてのコンセプトの中での最も基礎的なことです。
| 3.2.1 私はボイスを聴いている | ||
| 3.2.2 ボイスを明示的にインスタンス化する | ||
| 3.2.3 ボイスとボーカル |
| [ < ] | [ > ] | [ << ] | [ 上へ ] | [ >> ] | [トップ] | [目次] | [インデックス] | [ ? ] |
@translationof I’m hearing Voices
LilyPond の楽譜の中で最も低レベルで、最も基礎的であり、最も内部にあるレイヤは ‘ボイス コンテキスト’ または縮めて単に ‘ボイス’ と呼ばれます。ボイスはときどき他の記譜法パッケージの中で ‘レイヤ’ と呼ばれます。
実際、ボイス レイヤまたはコンテキストは音楽を保持することができる唯一のものです。ボイス コンテキストが明示的に宣言されていない場合、この章の始めで見てきたようにボイス コンテキストが 1 つ自動的に生成されます。オーボエなどといった楽器は同時に 1 つの音符だけを演奏できます。そのような楽器のために書かれた楽譜はボイスを 1 つだけを必要とします。ピアノのように同時に複数の音符を演奏することができる楽器はしばしば、それらが演奏することのできる同時進行の異なる音符やリズムをエンコードするために、複数のボイスを必要とします。
もちろん、単一のボイスは和音の中で多くの音符を保持することができます。それでは、複数のボイスが実際に必要とされるのはどんな場合なのでしょうか?まずは、4 つの和音を持つ以下の例を見てください:
\relative { \key g \major <d' g>4 <d fis> <d a'> <d g> }
この例は単一の山括弧からなる和音記号 < … > を使って表記することができ、必要とされるボイスは 1 つだけです。しかしながら、F シャープが A に移行する際に、F シャープは実際には
8 分音符であり、そのあとに 8 分音符の G が続くとしたらどうでしょうか?そのような場合、同時に開始されるが演奏時間が異なる 2 つの音符を持つことになります: 4 分音符の D と 8 分音符の F シャープです。これらの音符をどのように記述すればよいのでしょうか?これらの音符は和音として記述することはできません。なぜなら、和音の中の音符はすべて同じ演奏時間でなければならないからです。そして、それらの音符は同時に開始しなければならないので、2 つのシーケンシャルな
(連続した) 音符として記述することもできません。この場合は 2 つのボイスが必要となります。
上記のことが LilyPond 入力構文でどのように達成されるのかを見てみましょう。
1 つの譜に複数のボイスがある楽譜を入力する最も簡単な方法は、各ボイスをシーケンスに (続けて) 入力し
(各ボイスを { … } の中に入れます)、それらのボイスを << … >> を使って同時進行するよう組み合わせます。さらに、各断片は、それぞれが別の断片であることを示すために、ダブル バックスラッシュ \\ で区切られなければなりません。ダブル バックスラッシュが無ければ、すべての音符は単一のボイスの中に挿入され、通常はエラーとなります。このテクニックは、大部分が同じ音で、時々短い部分で多声になる楽曲に特に適しています。
以下では、上記の例の和音を 2 つのボイスに分け、経過音とスラーを付け加えています:
\relative { \key g \major % Voice = "1" Voice = "2" << { g'4 fis8( g) a4 g } \\ { d4 d d d } >> }
この例では 2 番目のボイスの符幹が下向きになっていることに気付いてください。
今度はもう 1 つ簡単な例を挙げてみます:
\relative { \key d \minor % Voice = "1" Voice = "2" << { r4 g' g4. a8 } \\ { d,2 d4 g } >> | << { bes4 bes c bes } \\ { g4 g g8( a) g4 } >> | << { a2. r4 } \\ { fis2. s4 } >> | }
各小節で別々に << \\ >> 構造を使用する必要はありません。各小節に音符が少ししかないような音楽の場合、このレイアウトはコードの可読性を良くするのに役立ちます。しかしながら、各小節に多くの音符がある場合、以下のようにボイス毎に分離した方が良いかもしれません:
<< \key d \minor \relative { % Voice = "1" r4 g' g4. a8 | bes4 bes c bes | a2. r4 | } \\ \relative { % Voice = "2" d'2 d4 g | g4 g g8( a) g4 | fis2. s4 | } >>
この例にあるボイスは 2 つだけです。しかしながら、これと同じ構成にもっと多くのバック スラッシュを付け加えることによって、3 つかそれ以上のボイスを持たせることが可能です。
ボイス コンテキストは "1", "2" などの名前を持ちます。最初の 2 つのコンテキストは 外側 のボイスをセットして、上のボイスはコンテキスト "1"、下のボイスはコンテキスト "2"
になります。内側のボイスはコンテキスト "3" と "4" になります。これらの各コンテキストでは、スラー、符幹、タイ、強弱記号などの垂直方向の向きは適切にセットされます。
\new Staff \relative { % Main voice c'16 d e f % Voice = "1" Voice = "2" Voice = "3" << { g4 f e } \\ { r8 e4 d c8~ } >> | << { d2 e } \\ { c8 b16 a b8 g~ 2 } \\ { s4 b c2 } >> | }
もし別の順番で – 例えば上から下の順番に – ボイスを入力したい場合、
<< … >> 構造の前に \voices を用いることで、各ボイスの番号を指定することができます。以下は例です。
\new Staff \relative { % Main voice c'16 d e f % Voice = "1" Voice = "2" << { g4 f e } \\ { r8 e4 d c8~ } >> | \voices 1,3,2 % Voice = "1" Voice = "3" Voice = "2" << { d2 e } \\ { s4 b c2 } \\ { c8 b16 a b8 g~ 2 } >> | }
これらのボイスはすべてメインのボイスからは分かれています。メインのボイスの音符は<< … >> 構造の外にあるからです。この << … >> 構造を 同時進行構造 と呼ぶことにしましょう。スラーとタイは同じボイス内にある音符だけをつなぎます。そのため、スラーとタイは同時進行構造を出たり入ったりすることはありません。反対に、同じ譜上にある個々の同時進行構造で、平行の位置にあるボイスは同じボイスになります。さらに、その他のボイス関連プロパティは同時進行構造をまたがって持ち越されます。ここで、上記と同じ例で各ボイスに対して異なる色と符頭を割り当ててみます。あるボイスでの変更は他のボイスに影響を与えませんが、その後に続く同じボイス (訳者: 平行位置にあるボイス) でその変更が維持されることに注意してください。さらに、タイでつながれた音符は、同じボイスとなる 2 つの同時進行構造にまたがって分かれるかもしれないということに注意してください。
\new Staff \relative { % Main voice c'16 d e f << % Bar 1 { \voiceOneStyle g4 f e } \\ { \voiceTwoStyle r8 e4 d c8~ } >> | << % Bar 2 % Voice 1 continues { d2 e } \\ % Voice 2 continues { c8 b16 a b8 g~ 2 } \\ { \voiceThreeStyle s4 b c2 } >> | }
コマンド \voiceXXXStyle は主にこのマニュアルのような教育目的のドキュメントで使用することを意図したものです。このコマンドは、各ボイスが容易に見分けられるように、符頭、符幹、連桁の色、それに符頭のスタイルを変更します。ボイス 1 は赤でダイアモンドの符頭を持つようにセットされ、ボイス 2 は青で三角形の符頭を、ボイス 3 は緑で×付きの円を、ボイス 4 (ここでは使用されていません) はマゼンダの×の符頭を持つようにセットされます。\voiceNeutralStyle (これもここでは使用されていません) は符頭のスタイルをデフォルトに戻します。後ほど、ユーザがこのようなコマンドを作成するための方法を見ていきます。オブジェクトの可視性と色 と レイアウトの調整のために変数を使用する
を参照してください。
多声部は \relative { } ブロック内の音符の相対関係を変えません。各音符は直前の音符あるいは直前の和音の最初の音符との相対関係で計算されます。そのため、以下の例では
\relative { noteA << < noteB noteC > \\ noteD >> noteE }
|
noteB は noteA との相対関係で決まり
noteC は noteA ではなく noteB との相対関係で決まり
noteD は noteA や noteC ではなく
noteC との相対関係で決まり
noteE は noteA ではなく noteD との相対関係で決まります。
各ボイスの中にある音符の音程がボイスごとに大きく離れている場合、各ボイスの始めに \relative コマンドを置くと明瞭になるかもしれません:
\relative { noteA … }
<<
\relative { < noteB noteC > … }
\\
\relative { noteD … }
>>
\relative { noteE … }
|
最後に、もっと複雑な楽曲の中にあるボイスを分析してみましょう。以下は、ショパンの Deux Nocturnes, Op 32 の 2 番の最初の 2 小節です。この例は、記譜を行うためのテクニックをいくつか示すために、本章の後の方と次の章で使用されます。ですから、今はコードの中にある意味不明に見えるものは無視して、音楽とボイスだけに注目してください – 込み入った内容は後ほど説明します。
符幹の向きはしばしば 2 つの同時進行する旋律ラインのつながりを示すために使用されます。ここでは、一番上の音符の符幹はすべて上向きであり、下の方にある音符の符幹はすべて下向きです。これは、複数のボイスが必要とされているということを示す最初の兆候です。
しかしながら、複数のボイスが実際に必要とされるのは、同時に始まる音符が異なる演奏時間を持つ場合です。最初の小節の 3 拍目を見てください。A フラットは付点 4 分音符であり、F は 4 分音符、D フラットは半音符です。これらの音符を和音として記述することはできません。なぜなら、和音の中の音符はすべて同じ演奏時間でなければならないからです。これらの音符をシーケンシャルな (連続する) 音符として記述することもできません。なぜなら、これらの音符は同時に始まらなければならないからです。この箇所では 3 つのボイスが必要となり、以下に示すように一般的にはこの小節全体を 3 つのボイスで記述します。そこでは、3 つのボイスに対して異なる符頭と色を割り当てています。もう一度繰り返しますが、この例のコードのことは後ほど説明しますので、理解できないことは無視してください。
この音楽のコードをゼロから記述してみましょう。これから見ていくように、いくつかの問題に遭遇します。すでに学んだように、最初の小節の音楽を 3 つのボイスに分けて記述するために
<< \\ >> 構造を使用します:
\new Staff \relative { \key aes \major << { c''2 aes4. bes8 } \\ { <ees, c>2 des } \\ { aes'2 f4 fes } >> | <c ees aes c>1 | }
符幹の向きは自動的に割り当てられ、奇数番号のボイスが上向きの符幹、偶数番号のボイスが下向きの符幹を持ちます。ボイス 1 と 2 の符幹は正しいのですが、ボイス 3 の符幹はここでは下向きになるべきです。ボイス 3 を省略して音楽をボイス 4 に記述することによって修正できます。ボイス 3 を省略するには、\\ を 2 つ記述します:
\new Staff \relative { \key aes \major \voices 1,2,4 % ボイス 3 を省略 << % ボイス 1 { c''2 aes4. bes8 } \\ % ボイス 2 { <ees, c>2 des } \\ % ボイス 4 { aes'2 f4 fes } >> | <c ees aes c>1 | }
これにより符幹の向きが修正されました。しかしながら、音符の水平方向の配置が望んだとおりになっていません。内側の音符の符頭や符幹が外側のボイスと衝突する場合 LilyPond は内側の音符の位置をずらしますが、これはピアノ譜では不適切です。他の状況でも、LilyPond が音符の位置をずらしても衝突が解決されない場合があります。LilyPond は音符の水平方向の位置を調節するための手段をいくつか提供します。しかしながら、我々はまだこの問題を修正するための方法を見ていく準備が整っていないので、この問題は後に残しておくことにします
– @ref{Fixing overlapping notation} の force-hshift プロパティを参照してください。
Note: 歌詞、スパナ (スラー、タイ、強弱のヘアピン記号など) をボイスを‘またいで’ 作成することはできません。
記譜法リファレンス: (notation)複数のボイス section ‘複数のボイス’ in Notation Reference
| [ < ] | [ > ] | [ << ] | [ 上へ ] | [ >> ] | [トップ] | [目次] | [インデックス] | [ ? ] |
@translationof Explicitly instantiating voices
多声部音楽を作成するためにボイス コンテキストを手動で
<< >> ブロックの中に作成することもできます。符幹、スラーなどの向きを示すために
\voiceOne … \voiceFour を使用します。この手法は各ボイスを別々にして、より記述的な名前を与えることを可能にするため、長い楽譜ではわかりやすいものになります。
本質的には、前のセクションで使用した構造 << \\ >>:
\new Staff {
\relative {
<< { e'4 f g a } \\ { c,4 d e f } >>
}
}
|
は以下と等価です:
\new Staff <<
\new Voice = "1" { \voiceOne \relative { e'4 f g a } }
\new Voice = "2" { \voiceTwo \relative { c'4 d e f } }
>>
|
上記の両方ともが以下の楽譜を生成します:
\voiceXXX コマンドは符幹、スラー、タイ、アーティキュレーション、テキストの注釈、付点音符の付点、運指記号の向きをセットします。\voiceOne と \voiceThree はこれらのオブジェクトを上向きにし、一方の \voiceTwo と \voiceFour は下向きにします。さらに、符頭の衝突を避ける必要がある場合、これらのコマンドは各ボイスに対して水平方向のシフトを発生させます。コマンド \oneVoice は設定を単一のボイスの場合の通常値に戻します。
いくつかの簡単な例で、\oneVoice, \voiceOne, \voiceTwo がマークアップ、タイ、スラー、強弱記号に与える影響を見ていきましょう:
\relative { % Default behavior or behavior after \oneVoice c'4 d8~ 8 e4( f | g4 a) b-> c | }
\relative { \voiceOne c'4 d8~ 8 e4( f | g4 a) b-> c | \oneVoice c,4 d8~ 8 e4( f | g4 a) b-> c | }
\relative { \voiceTwo c'4 d8~ 8 e4( f | g4 a) b-> c | \oneVoice c,4 d8~ 8 e4( f | g4 a) b-> c | }
今度は、前のセクションの例を使って同じ多声部音楽のパッセージを 4 つの異なる方法で表記する例を見ていきます。それぞれ異なる状況で利点があります。
1 つはメイン ボイスに属する << >> の内部に直接表記を記述する方法です
(しかしながら、音符は << \\ >> 構造の中に置かれてはいません)。これはメイン ボイスの途中で追加のボイスが現れる場合に有用です。ここでは例にさらに調整を加えます。赤のダイアモンド形の音符はメイン メロディが単一のボイス コンテキストになっていて、その上にフレージング スラーを描くことができるということを示しています。
\new Staff \relative { \voiceOneStyle % This section is homophonic c'16^( d e f % Start simultaneous section of three voices << % Continue the main voice in parallel { g4 f e | d2 e) | } % Initiate second voice \new Voice { % Set stems, etc., down \voiceTwo r8 e4 d c8~ | 8 b16 a b8 g~ 2 | } % Initiate third voice \new Voice { % Set stems, etc, up \voiceThree s2. | s4 b c2 | } >> }
\voices コマンドはメインのボイスを同時進行表記へと続けるためにも使えます。
\new Staff \relative { \new Voice = "main" { \voiceOneStyle % ここは単声です c'16^( d e f % 3 ボイスの同時進行表記を開始 \voices "main",2,3 << % メインのボイスの続き { g4 f e | d2 e) | } % ボイス 2 の開始 \\ % 符幹などの向きが下になります { r8 e4 d c8~ | 8 b16 a b8 g~ 2 | } \\ % ボイス 3 の開始 % 符幹などの向きが上になります { s2. | s4 b c2 | } >> } }
より深くネストしたポリフォニー構造が可能であり、ボイスが短時間しか現れない場合、これは音楽を組版するより自然な方法です:
\new Staff \relative { c'16^( d e f << { g4 f e | d2 e) | } \new Voice { \voiceTwo r8 e4 d c8~ | << { c8 b16 a b8 g~ 2 | } \new Voice { \voiceThree s4 b c2 | } >> } >> }
新しいボイスを一時的にネストさせる手法は音楽のほんの一部だけが多声である場合に有用です。しかしながら、楽譜全体が多声である場合、一貫して複数のボイスを使用した方がわかりやすくなります。ボイスが無音の場所を飛ばすには以下のように空白音符を使用します:
\new Staff \relative << % Initiate first voice \new Voice { \voiceOne c'16^( d e f g4 f e | d2 e) | } % Initiate second voice \new Voice { % Set stems, etc, down \voiceTwo s4 r8 e4 d c8~ | 8 b16 a b8 g~ 2 | } % Initiate third voice \new Voice { % Set stems, etc, up \voiceThree s1 | s4 b c2 | } >>
和音の中で小さな間隔で置かれる音符、あるいは異なるボイスで同時に発生する音符は、符頭が重なるのを避けるために 2 列、時にはそれ以上の列に割り振られます。これらの列は音符列と呼ばれます。それぞれのボイスに対して別々の列が存在し、符頭の衝突が起こる場合はボイスごとのシフトが適用されます。これは上の例でも見ることができます。2 小節目でボイス 2 の C はボイス 1 の D との関係で右にシフトされていて、最後の和音でボイス 3 の C も他の音符との関係で右にシフトされています。
\shiftOn, \shiftOnn, \shiftOnnn, それに \shiftOff
コマンドは、衝突が起こる場合に音符や和音をシフトさせる度合いを指定します。デフォルトでは、外側のボイス (通常はボイス 1 と 2) には \shiftOff が指定されていて、内側のボイス (ボイス 3 と 4) には \shiftOn が指定されています。シフトが適用される場合、ボイス 1 と 3 は右にシフトされ、ボイス 2 と 4は左にシフトされます。
\shiftOnn と \shiftOnnn はさらなるシフト レベルを定義するものであり、複雑な状況での衝突を解決するために一時的に指定されるかもしれません –
実際の音楽からの例 を参照してください。
ある音符列は上向きの符幹を持つボイスからの音符 (あるいは和音) を 1 つだけ、下向きの符幹を持つボイスからの音符 (あるいは和音) を 1 つだけ保持することができます。同じ向きの符幹を持つ 2 つのボイスからの音符が同じ位置に置かれ、両方のボイスにシフトが指定されていない、あるいは同じシフトが指定されている場合、エラー メッセージ
“This voice needs a \voiceXx or \shiftXx setting”
(このボイスは \voiceXx か \shiftXx の設定が必要です)
が生成されます。
学習マニュアル: (notation)Moving objects section ‘Moving objects’ in Notation Reference
記譜法リファレンス: (notation)複数のボイス section ‘複数のボイス’ in Notation Reference
| [ < ] | [ > ] | [ << ] | [ 上へ ] | [ >> ] | [トップ] | [目次] | [インデックス] | [ ? ] |
@translationof Voices and vocals
声楽には特別な困難があります: 2 つの表記 – 音符と歌詞 – を組み合わせる必要があります。
すでに \addlyrics{} コマンドを見てきました。これは簡単な楽譜であればうまく処理できます。しかしながら、この方法では限界があります。より複雑な音楽では、\new Lyrics を使って歌詞を
Lyrics コンテキストに取り込み、ボイスに割り当ている名前を使って
\lyricsto{} でその歌詞を明示的に音符にリンクさせます。
<< \new Voice = "one" { \relative { \autoBeamOff \time 2/4 c''4 b8. a16 | g4. f8 | e4 d | c2 | } } \new Lyrics \lyricsto "one" { No more let | sins and | sor -- rows | grow. | } >>
歌詞は Staff コンテキストではなく Voice コンテキストにリンクさせなければならないということに注意してください。このため、Staff コンテキストと Voice コンテキストを明示的に作成する必要があります。
LilyPond がデフォルトで使用する自動連桁は楽器だけの音楽ではうまく機能しますが、歌詞を持つ音楽ではそれほどうまく機能しません。そこでは連桁はまったく必要ないか、歌詞のメリスマ (訳者注: 歌詞の 1 音節に対して複数の音符を割り当てること) を示すために使用されるかのどちらかです。上の例では、自動連桁を Off にするためにコマンド \autoBeamOff を使用しています。
以前使用した Judas Maccabæus からの例を再度使用して、より自由度の高い方法を示します。まず、楽譜の内容を変数に振り直し、音楽と歌詞を譜表構造から分離させます。さらに ChoirStaff ブラケットを導入します。歌詞自体は、音楽ではなく歌詞として解釈されることを保証するために、\lyricsmode で導入されなければなりません。
global = { \key f \major \time 6/8 \partial 8 } SopOneMusic = \relative { c''8 | c8([ bes)] a a([ g)] f | f'4. b, | c4.~ 4 } SopOneLyrics = \lyricmode { Let | flee -- cy flocks the | hills a -- dorn, __ } SopTwoMusic = \relative { r8 | r4. r4 c'8 | a'8([ g)] f f([ e)] d | e8([ d)] c bes' } SopTwoLyrics = \lyricmode { Let | flee -- cy flocks the | hills a -- dorn, } \score { \new ChoirStaff << \new Staff << \new Voice = "SopOne" { \global \SopOneMusic } \new Lyrics \lyricsto "SopOne" { \SopOneLyrics } >> \new Staff << \new Voice = "SopTwo" { \global \SopTwoMusic } \new Lyrics \lyricsto "SopTwo" { \SopTwoLyrics } >> >> }
これはすべての声楽譜の基本的な構造です。必要に応じてさらに多くの譜が追加されるかもしれませんし、さらに多くのボイスが譜に追加されるかもしれませんし、さらに多くの歌詞 (原文: verse、各ボイスに対する歌詞、あるいは、歌詞の 1 番、2 番のことを指すと思われる) が歌詞に追加されるかもしれません。音楽部分が長くなりすぎた場合は、音楽を保持している変数を容易に別のファイルに置くことができます。
ここで、例として 4 つの歌詞 – それぞれが SATB (ソプラノ、アルト、テナー、バス) に対してセットされている – を持つ賛美歌の最初の 1 行目を取り上げます。この歌の場合、4 つのパートに対する歌詞の言葉は同じです。変数を使用して音楽記譜と歌詞の言葉を譜表構造から分離させている手法に注意してください。さらに、 ‘keyTime’ と呼ぶことにした変数が、2 つの譜で使用されるいくつかのコマンドを保持するために、使用されていることにも注意してください。他の例では、この変数はしばしば ‘global’ と呼ばれます。
keyTime = { \key c \major \time 4/4 \partial 4 } SopMusic = \relative { c'4 | e4. e8 g4 g | a4 a g } AltoMusic = \relative { c'4 | c4. c8 e4 e | f4 f e } TenorMusic = \relative { e4 | g4. g8 c4. b8 | a8 b c d e4 } BassMusic = \relative { c4 | c4. c8 c4 c | f8 g a b c4 } VerseOne = \lyricmode { E -- | ter -- nal fa -- ther, | strong to save, } VerseTwo = \lyricmode { O | Christ, whose voice the | wa -- ters heard, } VerseThree = \lyricmode { O | Ho -- ly Spi -- rit, | who didst brood } VerseFour = \lyricmode { O | Tri -- ni -- ty of | love and pow'r } \score { \new ChoirStaff << \new Staff << \clef "treble" \new Voice = "Sop" { \voiceOne \keyTime \SopMusic } \new Voice = "Alto" { \voiceTwo \AltoMusic } \new Lyrics \lyricsto "Sop" { \VerseOne } \new Lyrics \lyricsto "Sop" { \VerseTwo } \new Lyrics \lyricsto "Sop" { \VerseThree } \new Lyrics \lyricsto "Sop" { \VerseFour } >> \new Staff << \clef "bass" \new Voice = "Tenor" { \voiceOne \keyTime \TenorMusic } \new Voice = "Bass" { \voiceTwo \BassMusic } >> >> }
記譜法リファレンス: (notation)Vocal music section ‘Vocal music’ in Notation Reference
| [ < ] | [ > ] | [ << ] | [ 上へ ] | [ >> ] |
This document was generated by gub on 7 月 13, 2020 using texi2html 1.82.
他の言語: English, català, česky, deutsch, español, français, magyar, italiano, nederlands
About automatic language selection.